2012年1月に読んだ本。

今月読んだ本をご紹介します。
 

 

パレード (幻冬舎文庫)
パレード (幻冬舎文庫)

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吉田 修一
幻冬舎
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■パレード 吉田 修一
■☆☆
■登場人物ごとの視点を切り替えて物語が進むような小説は割と好き( 陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル) とか、 陰日向に咲く (幻冬舎文庫)
みたいな)なんだけど、全てのストーリーの伏線をもっと驚きを持って回収して欲しかったなぁと思う。
人と人の微妙な距離感を淡々と描く、という意味においては パーク・ライフ (文春文庫)
でも同じ感じを受けたので、筆者の特徴なのだとは思う。後味が悪くなりそうな結末なのに読後感は悪くないという不思議な作品でもある。
 
 

■ヒメアノ~ル 古谷 実
■☆☆☆☆
■1巻から6巻完結まで一気読みしてしまった作品。
著者は稲中卓球部でギャグマンガのイメージが強いけれど、この作品のように歪んだ心を持った、特殊な人間の心情を描くのが非常にうまいと思う。
 
 

AKB48がヒットした5つの秘密    ブレーク現象をマーケティング戦略から探る (角川oneテーマ21)
村山 涼一
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-10-10)
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■AKB48がヒットした5つの秘密 ブレーク現象をマーケティング戦略から探る 村山 涼一
■☆☆
■AKB48のブレークについて、特に初期にプロデューサー職の人間が何を考えて動いたのかを知るには、1つの参考になる作品。ただし、余りに秋元氏の戦略を良かれとし過ぎていて、批判が多発した手法についても成功モデルとして捉えられていたり、何より「秋元氏本人が考えた事」をそのまま書かれた作品ではなく「外から見た判断」を元に書かれている点は気になる所。
 
 

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)
黒川 伊保子
新潮社
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■怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書) 黒川 伊保子
■☆☆
■とあるバラエティの影響もあり「オノマトペ」の存在は割と知られつつあるのかな、と思う。音が相手に与える影響を科学的にまとめた作品。ではあるのだけど、残念なのが被験データが無い事なんだよなぁ。考え方については実際結構共感を得られる部分もあるんだけど、じゃあこれって本当にそうなの?と言われると、個人的な感覚が元になっているとしか思えなくて・・・。まぁ、参考にはなります。
 
 

悪口の技術 (新潮文庫)
悪口の技術 (新潮文庫)

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ビートたけし
新潮社
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■悪口の技術 (新潮文庫) ビートたけし
■☆☆☆
■悪口とは言ってるけれど、お笑い風に言ったら「突っ込み」かな。とにかく、氏の視点が好きです。なんていうか、無駄な格好を付けない感じが凄く本質的な突っ込みに繋がっているのではないかと思う。
 
 

美術手帖 2012年 01月号 [雑誌]
美術出版社 (2011-12-17)

■美術手帖 2012年 01月号 [雑誌]
■☆☆☆
■世界のアートマーケットの市場規模は、3兆2000億円~4兆円だと言うのだからびっくり。日本のみだと1000~2000億円だそうで、アートをビジネスにするならば世界、特にヨーロッパでの展開が重要なのだと思う。アートをお金持ちの道楽だなんて思わずに、多くの人に身近になればいいなと思う。まずは「へー、面白ーい」くらいの感じでいいんだと思う。そして、次は気に入った作品があったら実際に買ってみる。これがアートの入門であると、師であるソニーデジタル福田社長から教わったのである。
 

それにしても、乱読だなぁ。
数が減らないよう頑張ります。
インプット増やしたら、次は的確にアウトプットしていけるように。

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