2016年新卒入社式の祝辞

今年も新卒に向けて祝辞を述べさせていただきました。

おはようございます。

本日よりアイディールは10年目を迎える事になりました。

この節目とも言えるタイミングで、また新たに仲間を迎え入れる事が出来た事は本当に喜ばしいと思っています。

 

20代前半という若さは本当に素晴らしいものと思います。

年々若い子たちを見て思うのは、自分が同じ年齢だった時にこんなに優秀だったかなという事です。それだけ自分の若い頃を振り返り、反省しなければいけない事がたくさんあるという事なんだと思います。

 

つまり20代をどう過ごすかというのが本当に大事だと言い換えられると思います。

 

これからの人生において、恋愛や家庭、趣味、色んな選択や挑戦の機会があるだろうけれど、そういう物の中でも仕事というのはやっぱり人生最大のテーマになるはずです。

それだけ重要なはずの物を軽んじてしまうと、やっぱり充実した人生にはならないと思います。

 

その最大のテーマの挑戦先としてアイディールを選択してくれた事は本当に嬉しい事だし、そのために成長と挑戦の機会を創っていってあげなければならないと責任も感じています。

 

だからこそ、まずはこれからの人生の指標になるような話をみんなにしたいと思います。

 

昨年の10月にオックスフォード大学と野村総研から今後10年から20年の間に約半分の仕事が消えていくという衝撃的な研究データが発表されました。

これはイコール半分の人が失業するという事ではないけれど、ただ当然一時的には失業率は跳ね上がるだろうし、今現在とはまったく異なる仕事環境が訪れる事は間違いないと思います。

 

例えばタクシーは自動運転車化で運転手が一切必要なくなる。飲食店もアメリカでは無人のファーストフード店がスタートアップによって始められていたり、買い物も非接触IDでレジそのものが必要なくなる。ちょっとした一例だけでもすでに実用化が一部されていたりする訳です。

 

特に昔と違って今は未婚率もどんどん上がっているし、平均所得は下がるのに、税負担は上がっていくという時代になってきています。つまり女性たちも仕事に本気でチャレンジしていかなければいけないという事だと思います。

 

そういう一見すると険しい未来を前にしてどう生き残っていくのかを2つ挙げると、1つはグローバルマーケットに目を向けるという事。もう1つは、知的創造性の高い仕事の仕方をしていかないといけないという事です。

 

そのために20代、30代、40代とどう過ごしていかなければいけないのかを考えなければいけない。

 

それぞれ簡単に言うならば20代はなんでもやる。30代はその経験から自分の専門分野を作る。そして40代は外部の人からもその専門分野を認めて貰えるようになるという事だと思っています。

 

言い方は悪いけれど、20代は器用貧乏な方が周りの評価も高くなるし、色んな仕事へのチャレンジの機会を与えて貰えます。そういう機会が知識や見識を増やして、自分がどんな専門分野に強いのかもはっきりと分かってきます。

 

知識の増え方も若い内は吸収しやすいのも間違いありません。

だから20代はとにかく色んな事にたくさん挑戦していって欲しいと思います。

 

特に仕組みを創る側に回るという知的創造性の高い仕事というのは、逆説的かもしれないけれど今ある仕事の半分を「自分達がなくしていく」という事かもしれません。

 

 

そして、アイディールは会社としても10年目にして、大きな挑戦をしようと思っています。

毎年小さい挑戦はし続けてきたんだけど、あらゆる過去の新規事業の中で、日本の商品を世界で売るという事業が唯一大きく育ち始め、そして先ほどの話の通り未来のあるビジネスとして残りました。

 

今期はこれを中心に据えてさらに会社を拡大させていきたいと思っています。

 

例えば既存のクリエイティブ事業やプロモーション事業も、世界に商品を売りたい日本のメーカー企業様に全てサービスとして提供出来ます。

中国の言葉や文化にクリエイティブを掛け合わせる事が出来る組織は他にはないし、今のBtoBプラットフォームである酷城JPは1つのサービスとしてさらに進化させていきたいと思っています。

 

実はこの裏側にある「想い」みたいな物は創業当時から全然変わってなくて、日本の良いモノを世界に。という事で、元々はこれをコンテンツの分野でやろうとしていたけれど、結果としてはモノにそれが変わっただけに過ぎません。

 

事業構造としては既存の延長線上にある物だけど、大事な事に集中して貰うためにスリム化させる部分もあるだろうし、そもそも新しい仕組みをたくさん創る必要があると思います。つまりこれこそが知的創造性の高い仕事であって、これが出来なければ生き残る事が出来ないという事だと思います。

 

今後数年間は海外、特に中国に向けて日本のモノを売るために、国内外で何が出来るのかをみんなで考えて、そしてサービスを大きくしていって欲しいと思っています。

 

その先では、10年後20年後も生き残れる会社を作っていって欲しいし、そこで生き残っている中核の人材になって貰えるよう心から願っています。

日本は素晴らしい国で、もっと世界に自慢して良いと思う。全員で同じ想いを持って仕事に取り組んでいってくれたら嬉しいと思います。

 

一緒に頑張りましょう。

よろしくお願いします。

 

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