2011年6月6日 台湾出張記 その1
31日から5日まで台湾出張に行ってきたが、北京との対比が出来た事もあり、それぞれの特色などへの気づきが多かったと思う。相当の勉強になった事もあり、少しまとめておこうと思う。
打ち合わせ先がバレる可能性があるので、ソースを伏せたり、細かい数字を入れてなかったりしています。あしからず。ただ、ほとんどネットで探せば細かい情報は出てくると思いますので、マクロ情報の参考として考えておいてください。
なお、台湾訪問についての内容を1回でまとめてしまうと余りに長くなりすぎるので、本日より3日間少しずつ書いていこうと思います。
■台湾のインターネット環境について、など。
日本の九州地方とほぼ同サイズの国土で、人口は2300万人。その内、昨年11月時点でインターネットユーザーは1074万人。
台湾はYahoo!のシェアが最も高く、到達率(使用系経験者率みたいなもの)は97%で継いでFacebookの到達率が高い。台湾でのSNSマーケットは圧倒的にFacebookが占めている。
検索マーケットとしては、85%がYahoo!で66%がGoogleと言われているが、最近はGoogleの追い込みも強くなりつつある。近く肉薄した数値になるのではないか。また、Yahoo!は1日に5400万PVである。日本と比較をすると半分程度だろうか。
SEM関連で人気の高いワードは美容>整形>ファイナンスの順番で、日本のランキングとはまた若干異なる。取引総数として大きい金額になっているのは、保険系。
逆にモバイル分野に目を移すと、広告やSEM分野でのマーケットはほぼ皆無の状況。これは元々普及していた端末が電話・SMS中心のWAP端末だったという理由が大きい。
しかし近年爆発的にスマートフォン端末の販売が伸びており、3大キャリアを中心に年内には●●%(すいません、内緒)をAndroid端末にするという計画が進行しているため、環境は変わってくるのではないかという見方が大きい。
なお、台湾でもiPhoneは大人気。
他国と同様、若干収入の低い層が中心ではあるものの、3年ほど前に中華電信が1年間の独占契約をした事でキャリア契約のシェアも一気に伸ばしたという実績もある。端末シェアとしては17%とかなり高いが、すでにAndroid端末にシェアは抜かれている。現在は3キャリアで契約が出来る。
元々操作が煩雑などの理由で人気を伸ばせなかったAndroid端末だが、上述の通り今後はキャリア戦略が強まる(これはHTCなどのAndroid端末メーカーを後押しする国策の1つかもしれない<私見>)
※実際に同時期に開催されていた台北国際電脳展覧会 (台北国際コンピューター見本市)では、OEM世界NO.1の台湾らしく、台北市中にのぼり看板が立てられて、国策として押されている分野が非常に明確だと感じた。
なお、コンテンツ市場としての参考値。
WAP系サービスではSNS・コミュニティ系カテゴリで1位・2位辺りを5キャリア網羅しても、数千人レベル。毎月40台湾元(120円程度)
FLASH LITE搭載端末がそもそも少なかったため、日本のようなワンクリック系FLASHゲームはもちろん、iアプリのようなJAVAアプリ系のゲームなども未来が無い。
またモバイルを中心にしたオンライン系ゲームの最大手と呼ばれるレベルになるのは、15万人~20万人程度のユーザー数。ただし、ARPUは若干高め。
誰もが今後の国内マーケットはAndroid端末向けのコンテンツに目を向けている。ただ、当然すでに書いた通りマーケットが非常に小さいため、台湾のモバイル専属のコンテンツプロバイダーは10名から20名程度の小規模が中心で(これは起業マインドが高い国民性にも起因している)、どこがいち早く寡占化するのか、という見方もある。
台湾はすでに人口のピークを迎えつつあり(NRIは5年後に下降と予測。ただし、すでにマイナス成長)、インターネット事業についても各社中国大陸に夢を見始めている状況がある。
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