2010年8月18日 世界に向かうためのヒント。

「おい、お前明日から仕事しないでいいから、この1000万円持って中国で1年間自由に色んな事経験してこい。」
こんな事を言われるシチュエーションを想像出来るだろうか?
 韓国のサムスン社には、「地域専門家制度」と言われるユニークな人材教育制度がある。
 この話は古くは2006年の日経産業新聞に掲載されてから広く知られる事になったそうだが、昨晩始めて聞いた際に感じたのは「確かに海外展開で日本は韓国勢に負ける訳だなぁ」と痛感せざるを得なかった。
 分かる範囲でこの制度について概要をまとめると、国によっての違いはあれど日本の場合なら年間1000万円。このお金を使って、会社から与えられるのは半年間の語学研修を受ける事だけだそうだ。
 あとはアルバイトをしようが、日本中を旅行しようが、何でも構わない。
 毎年優秀な人材がこのような形で各国に送りこまれており、本質的なミッションは「その国の文化を知り尽くしてこい」という事である。
 我々も今まで中国との連携やビジネスを通じて「いかに相手側の文化に敬意を示して、歩み寄り合えるか」が、非常に重要な事であると感じている。ここの理解無くしては、本当の信頼関係は築けないからだ。
 ただ、これは正直本当に時間のかかる事。よほどパートナーに恵まれない限り「自ら経験する」しか無いのだから。
 単純に時間を短縮する事は出来ない。
 そうなると、自ずと我慢の期間が長期に渡る訳で、そういう意味ではリーダーの強い想いが無ければなし得る事は難しい。
 少なくともサムスン社の取り組みは、海外展開で大事にしなければならない事を如実に表しているのは間違いない。ヒントにすべきだ。
 ちなみに、このバブルなニートを産み出す制度であるが、基本自由と言われつつ、送り込まれる前に「しかし、この金はお前の後ろで何人もの仲間が汗水垂らして稼いだ金だという事は忘れるな」と付け加えられる。
 サムスン社の「人材第一」という社訓や、グループの総帥である李会長の「将来への種まきをやめたら10年後の未来を失う」「今後は一人の天才が十万人を養う時代になる」という言葉が染み渡る。

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