ちょっとした端末レビュー

今回訪中した際に購入したHTC社製の中国端末を触っていていくつか気付いた事をシェアしようと思う。
端末は、HTC Z710e SensationのダブルCPU型である。

●挙動に関しては非常に丁寧に作られており、もっさりした感じもなければ敏感すぎる事もなく、GALAXYやiPhoneとも充分タメを張れるレベル。

中国で販売されている端末の中でもかなり最新なものなので、尚更スペック面においては素晴らしいモノがある。
触っていてイラつく事はほぼ皆無。

●メインブラウザはUCブラウザ。

恐らく日本ではあまり名前を聞かないブラウザだと思う。

その昔、日本にはパケ割というサービスがあり、これは各携帯電話キャリアがパケット定額制をサービス開始する前に、このサイトを通じて携帯サイトにアクセスするとhtmlタグを最適化して軽くする事で、パケ代を安くする事ができる。という、当時はなかなかメリットの高いサービスではあった。

が、パケット定額制が一般化すれば利用者が減るのは致し方ない。

個人的にはスマホの急激な広がりの中で各キャリアがパケット定額制を廃止したいという思惑が出た際に、改めてこういうサービスが日の目を浴びるかもな、と思っていたりしたが、中国では日本のようなパケット定額制がない事と通信速度の遅さなどから、上記のようなブラウザの有用性が現在でも非常に高い。

UCブラウザはパケ割の発想と同じく、html5などの通信料が重くなりがちなプログラムを端から未対応にし、通信料を削減するためのブラウザである。

●Andoroid Marketへのアクセスアプリがインストールされていない。

アプリはHTC Marketや通信キャリア専用Market(通信キャリアが各端末メーカーに発注を行い、その発注したキャリアのロゴやMarketアプリが入る。同じ端末でも発注会社が違う場合、これらが異なる場合があるのは1つの特徴)のみ。

ある意味ではiPhoneに非常に近い。
当然、後からアプリなりをインストールしていく事は可能である。

ただし、Andoroid Marketにアプリを出せばそのまま世界対応。という訳ではないという事実である。

ふと気付いた事を簡単にまとめてみた。

今後は誰が何をどう言おうと、モバイルビジネスをやる以上スマートフォンで事業構築していかざるを得ないのは自明の理であり、他社と差別化して出来る分野をきちんと見つけていかなければならないと思う。
当然、変に尖り過ぎてもダメ。

ただ、気がつけば弊社で保有している中国端末も15端末くらいに増えており、そういった部分も活かしていかなければならないなぁと思っていたりする。

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