北京訪問(2011年11月)

 今回の訪中は、日本から訪中される企業様のアシストと、旧来より親交があったHTC社や他の台湾系企業、また現地の和華僑会の若者達とのコミュニケーションが主だった目的であった。

 まずはHTC社のメディア及びキャリア向けの、割と内部向けの新製品発表会に招かれ、これから発売される端末を知人が付きっきりで説明をして頂くという役得な感じで。感想としては、来年はとにかく売れるだろうな、と。

 デザインや音質に拘ったクオリティの高い音楽携帯や3Dの描画エンジンを積んだゲーム携帯など、元々固い機能寄りだったHTC端末にとうとうエンターテイメントの毛色が出始めた印象を受けた。
 また、ワンデバイスワンストーリーを軸に、明確にターゲットを絞り込んで作り込むコンセプチュアルな端末はどれも魅力的で、日本企業にもかなり頑張って貰いたいものだと感じた。

 3D携帯はNintendo3DSがオモチャに見える程の美しさと処理能力で、ゲーム端末としての本家を霞ませる出来は正直圧巻。世界を取りに行くという本気の姿勢を見たような気がする。
 営業戦略としては完全に大陸狙い。日本はあくまでおまけとして考えているようで、実際にある程度多言語化しているスマホが存在する中で中国で購入したHTC製のAndroid端末の言語環境は中国語と英語のみだったりする。

 またそれ以外にも新たな企画を色々と見せて頂き、来年が楽しみである。

 また夜には台湾系のプロダクションが大陸で売り出し攻勢をかけようとしているMAKIYO(川島茉樹代)さんの新曲発表会及びメディア向けの関係者貸し切りイベントに参加。

http://ja.wikipedia.org/wiki/川島茉樹代

 中国でのウケは良いだろうなぁ、というポップでダンサブルな楽曲。
 日本にK-POPが入ってきた時に感じたような印象というか、これもなかなか売れそうな予感がした。

 何というか、元々エンターテイメント分野においては台湾はずっと日本を見てきたような環境からすでに変革は起きていて、大陸戦略は日本独自でやるよりも、言葉の壁も低く(台湾人も普通話が話せる)大陸の事をよく理解している台湾と一緒に共同戦線を張っていくというのは確実にアリなんだと感じる。

 アイディールとしても、元々低賃金で豊富な労働力を抱える中国をオフショア施設として作ってきた組織を、さらに営業拠点として改革を進めていかなければならないと感じている最中、良い影響を受けたのも事実である。

 そして夜には和華僑会の若者達と大量の飲酒。
 飲みましたとも・・・。ええ・・・。飲みましたとも・・・。

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