2014年/阿里巴巴(アリババ)グループ「光棍節(通称:双十一/独身の日)セール」売上規模
2009年から阿里巴巴(アリババ)グループは11月11日の「光棍節(通称:双十一/独身の日)」にあわせて「天猫/旧:淘宝商城(Tmall)」で毎年同日に大セールを行っておりまして、CtoCのマーケットプレイスである「淘宝網(taobao)」のショップもそれに乗っかる形で行われる24時間限定の年間最大級のセールイベントがあります。
昨日11月11日はその開催日で、本年の結果発表を含めて、各年の売上を下記にまとめました。
2009年 約5200万元(1円=13.0元/約68億円)
2010年 約9.3億元(1円=12.4元/約115億円)
2011年 約33.6億元(1円=12.2元/約410億円)
2012年 約191億元(1円=12.8元/約2445億円)
2013年 約362億元(1円=16.3元/約5900億円)
2014年 約571億元(1円=18.8元/約1兆700億円)
http://www.alibabagroup.com/cn/news/press
6年で実に1000倍の成長を見せています。
当然セールは年に1度ではなくて、中国の建国記念日である「国慶節」に合わせたセールも開催しています。
クリスマスや年末年始もセールも同様です。
ただ、このたった1日の売上を見る事で、現状の中国のEコマースの規模感を強く感じられると思います。
しかし流通網のクオリティの低さはまだ課題で、昨年はこの独身の日に購入した商品が1か月後に到着する事例があるなど、今年もかなり混乱は予測されています。
ここ数日国営放送のCCTVでは、急激な需要拡大による流通クラッシュに対して効率化を進めている企業の取材/放送を行うなど中国国内でも相当関心が高い話題になっています。
当然、いまだに日本製品への信仰は最大公約数的に見れば強く(一部では化粧品は韓国製の方がいいよね。という意見や、家電信仰が崩れてきている向きもあります)、日本で優良な製品を作り、本気で中国で売る時代が来ているのは間違いなくなってきている。と言えるのではないかと感じています。