サムライを支える事を決めた日。

僕は自分が出来ない事が出来る人を掛け値なしに尊敬してしまう所がある。

 

例えばそれは身体的な能力かもしれないし、技術的なレベルの高さかもしれない。もしくは、ストイックに自らを追い込む姿かもしれない(僕は大概の場合、すぐに自分に甘えてしまう所がある)

僕が尊敬している多くの友人達の中の1人である彼との出会いは本当に偶然だった。

ただ、ここまでの道のりを考えるともしかしたら必然だったのかもしれない。

 

僕は困った時だけ神様に祈る、とても都合の良い無神論者的な所があるんだけど、今はこの出会いを神様に感謝してもいいかなと思ったりしている。

西アフリカにモーリタニアという国がある。

1人の侍がその身を置く国である。

 

※過去ログ:アフリカで戦うサムライのお話。
http://ideal-inc.com/blog2/archives/85

 

彼の名前は前野ウルド浩太郎。

ここ最近は、はてなやニコニコ動画のユーザー達を中心に「バッタ博士」という愛称が認知され始めている。

 

現在は日本人の民間人がまったくいない西アフリカの砂漠の国で、サバクトビバッタの研究をする農学博士だ。

 

彼と偶然出会った六本木のバーは今はすでに無くなってしまったけれど、たまたま隣の席で耳に入ってきた話がぶっ飛びすぎていて(日本人のいないアフリカの国でバッタの研究をしています。しかも片道切符で。とか)僕の興味メーターが一気に加速したのを思い出す。

話を聞けば聞く程、始めて触れるような興味深い話が出るのもそうだし、その切り口や語り口にすっかりファンになってしまった。この子はきっと成功するんだろうなと思った。

無名の新人がこの後凄く売れる。というのは、僕がたまに感じる直感だ。

 

実際そんなにこの直感がちょくちょく出てくる事はないんだけど、出てきた時はほとんど当たる。

そういうのってここ10年もしないくらいの間に感じるようになった感覚なんだけど、数人の人に感じて、実際にそうなってる。

 

神サマを全然大切にしてない僕が言う直感なんて、なんていうか適当の極みみたいな感じもするけれど、でも実際にそうなってるから仕方ないし、僕自身もそういう直感が降りてきた時には大事にするように心がけてる。

 

実際に出会いから1年半近く経っているけれど、彼は出会った時とは比較にならないくらいに知名度を上げた。

元々ただの虫好きの性癖が高じてバッタを愛し、気づけば砂漠の国までストーカーのように追っかけてしまったような男だけど、ニコニコ超会議のニコニコ学会βでプレゼンテーションの場を貰い、書籍は学術書としては異例の売れ行き(と、その内容)

ブログを書けばはてなのホットエントリではランキング入りの常連になり、テレビに出演し、経営者たちが読むようなメディアに寄稿を始め、さらには大手の出版社から次々と執筆の依頼が舞い込んでいる。ちょうど昨日、連載が始まったPRESIDENT Online(プレジデントオンライン)の記事には、掲載後あっと言う間に1000を超えるツイートといいね!が生まれた。

 

 

しかし彼を囲む周りの大人達は、激変した彼の環境に対して、彼自身の心の中までを知らない事が多く起こるようになってきた。

 

 

そう。彼が本当に成し遂げたい事への影響、だ。

 

日本のファーブルと呼ばれる事を夢見た虫好きの少年は、今や自らのバッタ研究を通じてアフリカの食糧危機を救いたいとすら思うように変わった。

それだけアフリカではバッタの大群というのは大きな被害を起こしているのだ。

 

彼が最も時間を割きたいと思っているのは、サバクトビバッタの研究だ。

突然メディアにもてはやされて芸能人気取りになんて一切なっていない。

彼の心は常に、バッタなのだ。

 

しかし、僕が彼に感じたように、コンテンツ作りのプロ達は彼の資質を放っておく事が出来ない。

そして、彼は舞い込む話をどう処理すれば良いか、環境の変化に困惑して僕に相談をしてくれるようになった。

 

何よりファンの一人である僕が、彼が「本当に」世の中から日本のファーブルと呼ばれている姿を見たいと思うようになっていた。

 

僕は自分が出来ない事が出来る人を掛け値なしに尊敬してしまう所があるのだ。

 

 

僕が出した結論はこうだった。

タレントでも無い彼をマネジメントしてあげるべきだ。と。

そして、彼の活動を。彼が成し遂げたい事を。より多くの人に知ってもらう事をすべきだ。と。

 

 

社会貢献というのは、結局事業を通じるというのが実は健全だったりすると思うし、そもそも身の丈に合わない事をしたって意味なんかない。

 

僕らくらいの規模の会社が出来る事は正直たかが知れてるし、もしかしたらそんな事してる余裕ないだろ?なんて言われるかもしれない。

だけど、これが収益に繋がるか繋がらないかなんて一旦はさておき、僕らが出来る範囲の中で彼を支えてみてもいいんじゃないかと思うようになった。

そして、儲けを主体目的にしない構造、ただしそれが事業という状況を成していれば実現していけるんじゃないかと。

結果として、彼を支える事で、彼がアフリカを救い、そしてそれがアフリカの砂漠の人々にとって「日本人」への感謝に繋がり、新たな友好関係に繋がれば最高なんじゃないかと思っている。

 

坂本龍馬を支えた長岡謙吉はそんな気持ちだったんじゃないかな。

あ、いやそうすると、前野君は暗殺され、その後僕が研究を引き継がなければいけなくなるな。

それに長岡謙吉は確か、ものすごくクールだったような気がする。

 

先日のアフリカ開発会議において安倍首相も「アフリカの平和構築に注力」するとし、「投資するなら今」であると、今後の積極的なアフリカへの支援を発表されていた。

 

一般的にアフリカ諸国へ多大な支援をしてきたのは中国だというイメージが強くて、それは実際にウソではない。

だけど、それを細かく紐解くと、資源がある所だけだとか、そこで産まれた資源をそっくり持っていってしまうとか、バリューチェーンを成立させようという想いはとても薄いように見える。

もちろん、雇用を産んでいるというような側面においては素晴らしい事だけど。

 

 

日本人は、そういう搾取みたいな事が出来ない、ちょっと弱い民族でしょ。

日本ならもっとうまく出来る。僕はそういう日本という国を誇りに思う。

そして今後は、色んな切り口でアフリカを支援出来るし、救う事が出来る。

 

前野ウルド浩太郎は、その中心の一人になる。

 

 

そして、色々と彼と話した結果。

今後、彼にお仕事の依頼がある場合には、アイディールが窓口となり一旦お仕事のご提示を通して頂く事にさせて頂こうと思っています。

しかしそれは僕らが稼ごうとか、皆様の邪魔をしようとかそういう事ではなく、全ては彼の成功のためであり、そして、日本がもっと世界の中で価値ある国になっていくためだという事です。

 

彼が面白いとか、彼が世の中に与えるインパクトへの興味、そしてファンだ。という気持ちは皆様と一緒です。

 

もし、共に歩めたら本当に幸いです。

 

 

そして、本日より下記の通り、彼のFacebookページを開設しました。

 https://www.facebook.com/otokomaeno

はてなブログでは、日本以外に彼の活動を知らしめる事は出来ませんが、この世界的なSNSを使用する事で、彼自身に。日本という国に。さらに可能性を大きく出来るのではないかと思ってのことです。

当面は日本の方々向けに、彼の活動やアフリカに関するニュースなどを投稿していく予定です。

 

ぜひ皆様で「いいね!」を押して頂き、そして、彼のことを身の回りの方々に知って頂けるようにお力を貸して頂ければ幸いです。

 

いいね!を押した方は無条件に前野ウルド浩太郎の、サバクトビバッタ研究チームの一員です。

 

 

一緒にアフリカを救ってみませんか?

今後も前野ウルド浩太郎の活動を楽しみにお待ちください。

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