受託制作の分野は、市場の盛り上がりに比例して売上が伸びるコンテンツと下がるコンテンツがあります。
例えばここ最近ではソーシャルゲームのアイテム制作や無料チャットアプリのスタンプ制作の比率が上がっており、元々当社の制作のメインでもあったデコメ制作はかなり比率が下がっています。

ゴールドラッシュの時、炭坑へ向かう坑夫に作業着としてのジーンズを販売したリーバイスのように、受託事業においては市場が盛り上がっている分野の側に擦り寄っていくという戦略も有りだとは思いますが、当然今後のトレンドを読み解いておく事は重要な事でもあります。

今後のプラットフォームの中心として、LINEやKAKAOトーク、commを始めとした無料チャットアプリが有力であるのは間違いないと思いますが、個人的な研究や会社としての協業など色々な可能性を探るために調べた世界中のチャットアプリをついでに紹介しようと思います。

※LINE、KAKAOトーク、comm、Wechatは除きます。

【正当派】
・WhatsApp：アメリカ
http://www.whatsapp.com/
アンドロイドだけで1億ユーザー。世界中で人気。中国のAppstoreでもランキング上位の常連。
チャットアプリの世界No.1アプリ。特徴としてはほぼ唯一、ここまで有料でアプリを販売してきた事。

・Tango：アメリカ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sgiggle.production&hl=ja
1億ダウンロード。テレビ電話アプリの世界最高峰。
アプリ内にゲームなども取り入れている。キャラもあり。

・Viber：アメリカ
https://itunes.apple.com/jp/app/viber-free-phone-calls/id382617920?mt=8
9000万ダウンロード。無料電話アプリの世界最高峰。
Facebookと連携して電話が出来るという事で、震災当時に少しだけ有名に。

・Heytell：アメリカ
http://heytell.com/front.html
老舗音声チャット。

・Zalo：ベトナム
http://zaloapp.com/
100万ユーザー。ベトナムは2000万人のスマホユーザー。
LINEもベトナムで100万ユーザーを超えたようなので、現地産アプリの対抗馬という所でしょうか。

・ZaiZher：中国
http://zaizher.im/
中国版LinkedIN http://www.tianji.com/ に買収された事で知名度アップ。
Wechatはすでに2億ユーザーになっており、この牙城を崩すのはとても厳しいと思われます。
恐らくビジネス寄りなどの戦略で来るのではないかと予測されます。

・talkbits：ロシア
http://talkbits.com/
近くの人とボイスを交換出来る。出会い要素強いが、出会い系の要素が強いのは日本以外の無料チャットアプリの特徴でもある。むしろ日本が異質。

・Jongla：フィンランド
http://www.jongla.com/
複数の機関・法人からの合同出資で設立。ムーミンのスタンプが導入されている。
デザイン的にもとても日本人に合う雰囲気。
やはり北欧の感性は日本人になじみやすい。

・Ringit：日本
http://ringit.jp/
実はMTIさんからもチャットアプリが出てるんです。

【カップル間】
・Between：韓国
https://play.google.com/store/apps/details?id=kr.co.vcnc.android.couple&hl=ja
有料スタンプ販売開始。200万ダウンロード達成。

・LoveByte：シンガポール
http://lovebyte.us/
スタートアップ。
カップル向けは国民性として女性が強い所が伸びそうですね。

・Couple：アメリカ
http://couple.me/
元々Pairというアプリ名だった。落書き機能、ライトメッセージング機能など多機能。
世界的にはカップル向けとしては最も大きなアプリ。

・HUGG：日本
http://hugg.me/index_pc.html
日本国内にもカップル向けがチラホラ・・・。

・Pairy：日本
http://pairy.com/
日本のカップルチャットでは一番有名かな？
コマースを導入してカップル間でのプレゼント需要を狙う事でマネタイズを開始。

・微愛：中国
http://www.welove520.com/
APPstoreランキング上位の常連。無料。
カップル向けは中国・韓国が結構向いているなぁという印象があります。

【家族】
・Path：アメリカ
https://path.com/
Facebookのようにパブリック過ぎる事が嫌だというユーザーを捕まえるために、人数制限をかけたSNSとして拡大。
最近スタンプ導入したので少しだけ話題再燃。
150名まで繋がる事が出来るが、ファミリー向けとしてターゲティングし始めている。

・Wellnote：日本
http://wellnote.jp/
新興系でファミリー狙い。
子供が生まれたばかりだと、ニーズあるだろうなぁと思います。

【デコメ系】
・デコリンク：日本
http://deco-link.jp/pc/lp
実は中高生向けとしては結構アツいと言われているのがこれ。
やはりサイバーエージェントさんはPiguを始めとして中高生向けが強い。本来なら難しい対象のはずなのに。

・デコメトーク”LOUNGE”：日本
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.quan_inc.lounge&hl=ja
デコメ業界を牽引した元寺島情報企画さんの水野氏が仕掛ける無料チャットアプリ。
やっぱりコンセプトが面白い。まだベータ版っぽい感じが残ってはいるけれど・・・。

という事で、挙げ始めるとキリがなくて、「あのアプリは？」と思われる物が含まれているかもしれませんが、とりあえず僕自身が調べて気になった物や目立った物をピックアップしました。

もし皆様のご参考になれば幸いです。