2007年4月17日 「当たり前」の反芻。

当たり前のことではあるけれど、それにしても実名と顔を
晒して文章を書くということは難しい。
実際に全てを晒すのは難しいだろうし、無駄な軋轢も
避けたいと思う。
以前に知人がmixiで書いたことがあったけれど、世の中の
社長のblogは食べ物の話ばかりだという原理が働いて
しまう。
極力、役に立つ情報をとも考えるけれど、文章には勝手に
一人歩きする危険な側面があるのも否めない。
意図するかしないかは別にして、情報が操作出来てしまう
ことすら珍しい話なんかではない。
そう考えると、ここに書く内容はよく吟味しなければ
いけないのかな、と、昔の尖った小林(そんな時代
あったっけ?)は少し封印気味にしてしまいそうに
なるのです。
しかし、パソコンで書く文章ってのは、そもそもどんな
特色があるのだろうか。
今日の日経新聞にはケータイのみでインターネットに
触れている「ケータイ族」について書かれていたけれど、
「ケータイは使うけれどPCと併用してきた」層とも
異なり、コミュニケーションの取り方一つとっても
大きな違いがあると言う。
僕自身は高校時代からポケベルを持ち始めて、今思えば
早い内からPHSやi-modeに触れてきたことから、
比較的ケータイのコミュニケーションにストレスを
感じたりすることはない。
仕事半分趣味半分で、ケータイコンテンツへの登録料も
i-modeの公式サイトだけで月額3000円を超える。
しかし、電話の延長であるケータイのコミュニケーションは
やはり簡素であることは否めないし、パソコンでのコミュニ
ケーションが手紙に近い感覚になるのは間違いない。
少なくともここでは実名と顔を晒した以上、リアルな小林淳を
知って貰う=コミュケーションの一貫になるだろうから、
そういう意味では、手紙を書くスタンスを持たなければ
ならないだろうと思う。
しかし、ケータイ族は、そうでは無い。
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以下日本経済新聞2007年4月17日朝刊より引用
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パソコン族の出品者がケータイ族の入札者の礼儀のなさを
憤る。落札直後に丁寧なお礼メールを送っても、返事は
「はい。分かりました」とそっけない。一方、ケータイ族は
パソコン族に商品の内容を問い合わせたのに「一時間
たっても返事がこない」と怒る。
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なるほど。
ビジネスに転換させるならば、コールセンターに対する
問合せで、それがケータイメールだった場合、とにかく
プライオリティを上げるというだけで、顧客満足度を向上
させられる可能性を感じる。
当たり前のことだけど、きちんと相手を意識することは
大事なんだ。
ケータイ族について少し補足すると、僕の身内でも
インターネットの環境はケータイのみの子がいる。
正直に言えば僕は名刺に入っているQRコードなんか
まったく読んだことがないので、僕が名刺を作った時に
QRコードを入れないのか聞かれて少々驚いた。
それはパソコン族の感覚なんだね、きっと。

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