最近耳にする機会の増えた「越境EC(えっきょういーしー)」とは?

◎最近耳にする機会の増えた「越境ECとは」何か。

耳にする機会が増えるとなかなか人に聞きにくくなるものですが、まず「EC」はEコマースの略でいわゆる「インターネット通販」を指します。

「越境」はいわゆる国境などを越えるという事で、つまり海外に住む外国人の方に向けてインターネット通販で商品を販売する事業を指します。

 

2016年は越境EC元年だと言われるようになりましたが、経済産業省も日中米の越境EC市場規模を下記のように発表しています。

 

-引用-

平成27年において、日本の消費者による米国及び中国事業者からの越境EC(越境電子商取引)による購入額は2.2千億円(前年比6.9%増)、米国の消費者による日本及び中国事業者からの越境ECによる購入額は9千億円(前年比11.1%増)、中国の消費者による日本及び米国事業者からの越境ECによる購入額は1.6兆円(前年比32.7%増)となりました。

また、平成31年までの日米中3か国相互間の越境EC規模を試算したところ、消費国としての推計市場規模は、平成27年から平成31年までの間に日本は約1.5倍、米国は約1.6倍、中国は約2.9倍の規模となり、日米中3か国間における越境ECによる購入総額合計は、平成31年までに約6.6兆円にまで拡大する可能性があることが分かりました。

引用元:http://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160614001/20160614001.html

 

すでに、2016年の日本国内のEC市場規模は13.8兆円と発表されていますが、中国のEC市場規模は2016年で50兆円を超えており、まだ正式発表はされておりませんが70~80兆円だったという試算もあるほどの大きさになっています。

その中でも日本から中国に向けた越境ECの規模は、2015年で約8000億円。2019年には2兆3千億円を超えると試算されています。

 

なぜ越境ECが注目されているのか、という点においては、このように圧倒的に大きな規模の市場の存在にあります。

 

2016年に入り、円高や中国の法改正などによってインバウンド客の爆買いが落ち着いてきています。これも越境ECが注目を集める1つの事象になっています。

次回は越境ECの課題や、メリット/デメリット、はじめるにあたって何を考え、していかなければいけないのかを掲載していきたいと思います。