市場が伸びている越境EC。その課題とは?その3

外国に住む方々に商品を販売する越境ECですが、国内に向けたECと比較すると様々な、そして特殊な課題があります。

当たり前の事ではありますが、商品の選定は対象国の選定とリンクしているべきで、そもそもその国でのニーズについてはきちんと調査し、対象国を選んでいく必要があります。

例えば中国では湯船に入る習慣がないため、入浴剤などについては文化形成からスタートしなければならず、やはり非常にコストも時間もかかると言わざるを得ません。

 

その上でアイディールが得意としている対象国は中国(台湾、香港含む)であるため、ここに絞った話をしていきたいと思います。

 

大きな課題としては3つあり、それは決済手段についてと配送方法(通関)について、そして言語のハードルについてです。

 

◎言語のハードルについて

グローバル時代になり、日本にも多くの外国人が就労し、そもそもビジネス上で言語の壁はかなり低くなったと思います。

アイディールも中国人従業員が約50%と、非常に事業との兼ね合いが分かりやすい構図が出来上がっています。

皆さまが海外でECを行う際に、当然ながらその国の言葉で商品を紹介すると思います。

その多くは日本語で文章を作り、翻訳するというプロセスで、恐らく1人ほどの外国人スタッフがそれを一手に引き受けて対応しているのが実情ではないでしょうか。

 

しかし、実はここに落とし穴があります。

 

日本でも言葉を扱う「コピーライター」というれっきとした職業があります。

その外国人スタッフの方は、そこまで言葉が洗練されているのでしょうか?

 

まず、キャッチコピーに重要な要素は下記の5つとされており、当社でもこれをチェックのベースとして考えています。

・ベネフィット

・新規性・ニュース性

・好奇心・興味を刺激する内容

・手軽さ

・信ぴょう性・信頼感

このように高度に練られた日本語を中国語に翻訳する時、その多くのケースではネイティブスピーカーですら直訳的な表現になりがちで、お客様の心に刺さるような言葉になっていないケースが非常に多く散見されています。

つまり単純に翻訳と言っても、そこに二重三重のチェックルーチンと、言葉を洗練していく仕組みが非常に重要であると言えます。

 

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