市場が伸びている中国越境EC。その課題とは?その1
外国に住む方々に商品を販売する越境ECですが、国内に向けたECと比較すると様々な、そして特殊な課題があります。
当たり前の事ではありますが、商品の選定は対象国の選定とリンクしているべきで、そもそもその国でのニーズについてはきちんと調査し、対象国を選んでいく必要があります。
例えば中国では湯船に入る習慣がないため、入浴剤などについては文化形成からスタートしなければならず、やはり非常にコストも時間もかかると言わざるを得ません。
その上でアイディールが得意としている対象国は中国(台湾、香港含む)であるため、ここに絞った話をしていきたいと思います。
大きな課題としては3つあり、それは決済手段についてと配送方法(通関)について、そして言語のハードルについてです。
◎中国の越境ECの決済手段について
日本ではクレジットカードや代引きがメジャーな決済手段ではありますが、中国の決済手段は非常に独自の進化形を辿っています。
・アリババ社が提供している仮想通貨の「Alipay(支付宝/アリペイ)」
・テンセント社が提供している「Tenpay(財付通/テンペイ)」「WeChat Payment(微信支付/WeChatウォレット)」
・日本のデビットカードにあたる「銀聯カード」
この4種類の決済でEC上では80%以上を占めています。
特にAlipaiやWeChatウォレットを始めとしたスマートフォンに最適化された決済機能は、ここ最近では店舗での決済や個人間での送金も含めて、もはや銀行を超えた中国市民の金融インフラに成長しています。
少なくとも日本国内でイメージしている決済手段とは異なるため、これらの決済手段の導入とスムーズな資金回収が出来る決済プラットフォームを選択する必要があります。
当然Tmallや京東などの大手ECモールは各種決済手段は導入されており、日本への資金回収も非常にスムーズに進める事が出来ます。
このようなプラットフォームを選択する事も一つの方法となってきます。
次は、配送方法(通関)について記事を掲載したいと思います。
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